烏帽子岩/大空を仰ぐ、凛と。(石川県小松市岩上町)

岩上町の集落を西俣方面に抜けると、
気持ちのいい一本道があり、岩上神社が見えてくる。
この岩上神社の裏手にそびえるように烏帽子岩はある。
いったいどうしたらあのような大岩が、
あの場所に存在できるのだろうか。
人のチカラではとても実現できない奇跡がそこにある。
西俣川のせせらぎと森の香りを従えて、
大空を仰ぐように尖った岩は、どの角度から見ても美しく、
凛とした態度で存在し、見る者を惹き付ける。
とくに紅葉の季節は、土台となる岩肌がカラフルな衣をまとい、
より一層、烏帽子岩を引き立て、見事な景観を作り出す。
山の緑を背にして岩上神社と、この烏帽子岩のあるさまは、
どこか神がかっており、風景として出来過ぎている。

烏帽子岩/大空を仰ぐ(石川県小松市岩上町)
烏帽子岩と岩上神社(石川県小松市岩上町)
烏帽子岩/横切る道路(石川県小松市岩上町)
烏帽子岩/大空を仰ぐ(石川県小松市岩上町)
烏帽子岩/岩上神社の秋祭り(石川県小松市岩上町)
右は西俣へ、左は尾小屋へ(石川県小松市岩上町)

みんな知らない秘密の烏帽子岩

烏帽子岩の由来

■烏帽子岩の由来
「この村の宮の上に大岩あり、よりて岩上村という。
この烏帽子岩、岩上村にあり、高さ十五間程にて形、烏帽子ににたり。
古へはこの岩を神と崇め、村名の文字、岩神村と書きよし。」
(郷村名義より)

 

西俣川の下流、神様山の西俣往来の真上にある高さ十五間(約27m)もの大岩で、

その形が烏帽子の形に似ているのでこの名前が付けられ、村人は岩神様として崇敬していました。

 

高さ十五間、形は烏帽子の如し。この岩を神とまつる。白山九所の小神の内の一にて白山の裔神様か。
(能美郡名跡誌より)

 

いつの世に 大宮人のぬぎおきて 万代くちぬ岩となりけむ。
(鈴木通詠)
<西尾八景 神宿る烏帽子岩 より>

ホタルと西俣川

「西俣川のせせらぎ、五月雨の頃となれば彼方此方に蛍が飛び交い
夏ともなれば、涼風にのって銀鈴のような河鹿の声、烏帽子岩のあたりは、えも言えぬ風情がある。」
(西尾村史より)
<西尾八景 神宿る烏帽子岩 より>

 

烏帽子岩/西俣川周辺を舞うホタル/西尾ドライブウェイ

烏帽子岩と蜂の巣

■烏帽子岩と蜂の巣
烏帽子岩に宿るのは神だけではないようだ。
烏帽子岩を西俣側から見上げると、そのくぼみに丸く大きな蜂の巣がある。
手の届く範囲ではないし、周辺にも、特に蜂が多いということはないが、注意しておくとよいだろう。
(2014年5月現在)

鱒留の滝/全く違う時間が流れる滝。(石川県小松市西俣町)

西俣町を歩いていると、どこにいても西俣川のせせらぎが聞こえる。
そのせせらぎが一層おおきく聞こえる場所、それが西俣町滝上だ。
鱒留の滝は、道路沿いから滝を見下ろすように見るのと、
階段を降り、滝の正面に回り込んで見るのとでは全く印象が異なる。
もちろん、滝の正面から見るのがおススメだ。
細い階段を降りると、かなり滝に近づくことができる。
それほど大きくはない滝だが、視界には滝しか入らない。
滝の水の音しか聞こえない。少し階段を降りただけで
さっきまでいた地上とは全くの別世界にいるような感覚に陥る。
しばらく眺めていると、どれぐらい時間が経ったのかわらなくなる。
そんな時間を独り占めしたくなる。十二ヶ滝がみんなで行きたい滝なら、
この鱒留の滝は、人には秘密にしておきたい滝かも知れない。
西俣町滝上には蓮如山(れんにょざん)の登り口もあり、
鱒留の滝と合わせて、気軽に登山も楽しめる。

鱒留の滝/滝の間近まで降りる階段(石川県小松市西俣町)
鱒留の滝/白く輝く(石川県小松市西俣町)
鱒留の滝/緑に映える(石川県小松市西俣町)
鱒留の滝/鱒の遡上を妨げる輝く水しぶき(石川県小松市西俣町)
鱒留の滝/輝く水しぶき(石川県小松市西俣町)
鱒留の滝/周辺には蓮如山の登り口がある(石川県小松市西俣町)

みんな知らない秘密の鱒留の滝

鱒留の滝の由来

鱒留の滝/西俣町滝上/西尾ドライブウェイ■鱒留の滝の由来
西俣町滝上(たきのうえ)の町名の由来にもなった
鱒留の滝は郷谷川(ごうたにがわ)の上流、西俣川にあり、
高さは10m余りですが幅は20mと広く、
水量の多い時は豪快な水音を響かせます。
この滝は昔、鱒が遡上してきても滝のため、これ以上、
上流に昇れなかったため「鱒留の滝」と名付けられました。
<西尾八景 新緑の鱒留の滝 より>

鱒留の滝周辺

西俣自然教室/西尾ドライブウェイ■鱒留の滝周辺
近くには、蓮如山(れんりょざん)史跡公園、
西俣自然教室、キャンプ場、オートキャンプ場などがあり、
少し足をのばせば鷹落山(たかおちやま)への遊歩道が
あります。春から秋にかけ、自然を楽しむために
子供から大人まで訪れる人が多く、特に夏場には
子供たちの歓声が終日聞こえてきます。
<西尾八景 新緑の鱒留の滝 より>

 

鷹落山/静けさと柔らかさの狭間で。(石川県小松市西俣町)

鷹落山を知る人は少ない。地元である西尾地区の住民でも
その登り口を知らない人がいるほどだ。
登山道は、とてもわかりやすい道になっており、歩きやすい。
アップダウンが激しい箇所がいくつかあり、標高494mの割には
道のりが長く感じられ、ほどよく体力を使うが、易しい山だと
言えるだろう。そして、鷹落山はとても静かな山だ。
自分の息遣いと、鞄につけた熊よけの鈴の音だけが聞こえ、
まるで自分だけがこの自然の中に存在しているかのようだ。
光が差すと、木々の一本一本が際立ち、山は柔らかい印象になる。
突如吹く風が心地よく、自然との一体感を得られる。
道を塞ぐように豪快に横たわる倒木を何度も踏み越えながら
歩くのも、この山のアトラクションのようで楽しい。
一人で黙々と登っていても、みんなでワイワイ登っていても
他の登山者の鈴の音が聞こえると、とても嬉しく感じるはずだ。
自分以外にも、鷹落山が好きな人がいるのだということに。

鷹落山登山道(石川県小松市西俣町)
鷹落山/道を遮る倒木(石川県小松市西俣町)
鷹落山/落下した栗のいが(石川県小松市西俣町)
鷹落山/実る青(石川県小松市西俣町)
鷹落山/山頂からの展望(石川県小松市西俣町)
鷹落山/山頂の柱(石川県小松市西俣町)

みんな知らない秘密の鷹落山

野鳥のさえずり鷹落山

鷹落山/道しるべ/西尾ドライブウェイ■野鳥のさえずり鷹落山
鷹落山は西俣川上流の西俣町と大杉谷川上流の
赤瀬町との間の最高地点であり、標高四九四mです。
登山道は西俣側から西俣町と滝上町、大杉谷側の
打木から三カ所あります。ここ西俣町からの道は、
西俣川を渡り右手の農道を進めば谷の入り口に着き、
この谷筋に沿って杉林の中を登ると尾根に出て
蓮如山(れんにょざん)からの道と合流します。
左に進んで約一時間十分で山頂に着きます。
山頂からは東南の方向に大倉岳(おおくらだけ)、
動山(ゆるぎざん)、鞍掛山(くらかけやま)など
加賀南部の山々が眺められ、また、西には南加賀平野、
小松空港、加賀三湖そして青く映える日本海と、展望は最高です。
打木方面へは雑木林の尾根沿いの坂道を下れば林道にでます。
美しい杉林の中を、三十分歩くと打木に出ます。
きれいな空気をいっぱい吸いながらの森林浴をお楽しみください。
<西尾八景 野鳥のさえずり鷹落山 より>

西尾地区からの登り口

■西尾地区からの登り口
A「西俣町の熊野神社前の橋を渡り、直接鷹落山へ向かうコース」と
B「蓮如山の登り口から蓮如山を経由して鷹落山へ向かうコース」の2コースがあります。
山頂までの片道にかかる時間は、Aの場合は約80分、Bの場合は約120分ほどです。
この時間を参考に体力のペース配分を考えてすすむとよいでしょう。

鷹落山と動山

■鷹落山と動山
西尾側から鷹落山を登っていくと、頂上付近に分岐点がある。右に行くと鷹落山の山頂に向かう。
左の道はのぼりになっていて、いかにも山頂に向かいそうだが、動山に向かってしまうため注意が必要だ。
分岐点の看板を見落とさないようにしよう。

 

鷹落山/動山との分岐点

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